キャラクター数十年の時を経て再ブームになっているソフビ人形ですが、子供のころに誰しもが一つは持っていたのではないでしょうか。男の子向けのヒーローや怪獣、女の子向けのキャラクターや動物などあり、また飾って楽しむものから指人形まで、ありとあらゆる種類があります。このソフビ人形とは、塩化ビニルモノマーを金型に流し込んで加熱してできるソフトビニールで作られた人形のことをいいます

ソフビ人形のフィギュアは軟質素材であるため、児童向けの玩具では女児向けの人形の素材として古くから存在していましたが、マルサン商店がゴジラやウルトラQの怪獣を商品化して大ヒットしたことから、大々的にキャラクターもののソフト人形が作られるようになりました。パーツの接合面で可動し、丈夫なうえに水の中でも遊べるので、いつの時代も非常に人気のあるフィギュアなのです。

フィギュアの中でも特に人気のあるシリーズがあり、それぞれに数多いコレクターや愛好家が存在します。特に人気が高いのはウルトラマンシリーズやゴジラシリーズ、仮面ライダーシリーズで、ゴジラに至っては日本だけでなく世界中にファンがいます。人気シリーズには登場キャラクターが多いという共通点がありますが、これは、登場キャラクターをすべて揃えたいというファン心理が働いた結果なのでしょう。

 

取り引き価格の一例

ソフビ人形は古いものほどプレミアがつき、驚くような高い値段で取り引きされています。ここでは、過去に高値で取り引きされたプレミアムなソフビ人形をいくつか紹介しましょう。

まずは誰もが知る宇宙から来て怪獣と戦う特撮ヒーローの人形1期の初期顔と呼ばれるもので、初期ロットとし1966年に当時350円という価格で販売されたものですが、このソフビ人形がなんと168,000円で取り引きされました。当時の定価の480倍もの価格がついたのは、やはり保存状態が良く、ペイントの剥げ落ちもほとんどなかったことと、50年以上も前の1期初期顔というプレミアが生んだ価格なのでしょう。

ヒーロー次に変身ポーズが話題になった特撮ヒーロー人形2体セットです。これは20数年前にタイの造形師が型から作り上げた逸品で、手足はもちろん体や頭まですべて可動し、細部まできっちり仕上げてあります。この型から作り出された人形はたった10セットしかなく、そのうちの数セットが何らかの理由で日本に輸入されましたが、こちらはなんと261,000円もの価格がつきました。そのあとにも作られているかもしれませんが、初期ロットとしては10セットしかないためのプレミア価格です。

最後に少し変わったソフビ人形を紹介します。皆に愛されているお菓子メーカーのキャラクターのソフビ人形が店頭に飾られていたのをご存知でしょうか。木製の台の上に立っている身長が76cmもあるそのキャラクターは、なんと2,251,000円という100万円の大台越えで取り引きされたのです。もしご自宅に古いソフビ人形がある方は、ぜひ一度査定してもらってはいかがですか。


怪獣昔から子供たちを楽しませてきたソフトビニール人形、通称ソフビ人形ですが、現在は子供だけに限らず、大人の熱心なファンも多くいます。キャラクターやヒーロー、ヒロインと、さまざまな種類があるソフビ人形ですが、人気シリーズにはどのようなものがあるのでしょうか。もともとは女の子向けの人形の素材で知られていましたが、1960年代後半の第一次怪獣ブームのときに発売された怪獣人形が爆発的ヒットとなり、それ以降、ヒーロー系や怪獣などの男児向けのキャラクター人形と、女児向けのヒロイン系やファッション人形とともに定番化していきました。

人形やフィギュアなどは一般的に新しいほど高く買い取ってもらえますが、ソフビ人形については必ずしも当てはまるとは言えないのです。その理由として、ソフビ人形は金型に塩化ビニルモノマーを流し込んだあと熱を加えて作るのですが、金型とはいえ熱のための劣化があります。そのため一つの金型で生産できる製品は1000個程度で、大量生産を行うには初めの金型で作った製品から再度金型を成形します。すると初めの金型より若干小さい金型ができ、生産が長期にわたるときや復刻版などですでに金型がないときには、新たに製品から金型を作らなくてはならないため、ますます初めの金型より小さくなってしまいます。このように新しくなればなるほど初めの製品より小さくなっていくため、いわゆる初期ロットといわれる製品が高く取り引きされるのです。続いては、人気のフィギュアについて紹介します。